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午前五時まで答弁作成|ブラック霞が関「国会対応業務に関する実態調査」

【政治報道】 内閣官房(総理:岸田文雄)は、令和五年一月二十日に『国会対応業務に関する実態調査(調査結果等)』を公表した。「ブラック霞が関」問題。


調査対象は、霞が関の全府省(本省二十五府省等)。予算委・自府省等の所管委の質疑について調査(本会議、決算等委、議運委、懲罰委、分科会と委嘱審査は除く)。調査時期は、第二一〇国会(臨時会)の同四年十一月十四日~十二月十日。


調査データの数値は、各省からの数値を同五年一月十九日時点で取り纏めたもの。以下が調査項目。

  1. 質疑毎の質問通告日時・持ち時間・オンラインレク実施の有無・答弁作成数

  2. 委員会開催日・委員会セット日時・最終の答弁作成着手可能日時・全答弁作成の完了日時




<十九時・二十時から作成開始>


 答弁作成につき、平均の「最終の答弁作成着手可能時刻」は、平日のみで凡そ二十時~。土日祝日を含むと凡そ十九時~。平均の「全答弁作成の完了時刻」は、平日のみで凡そ二十七時(午前三時)。土日祝日を含むと凡そ二十九時(午前五時)。


霞が関の公務員の就業環境は、極度に異常である。


最終の答弁作成に要した時間は、平日のみで七時間。土日祝日を含むと十時間



ルール破りは未だ四割


 「質問通告時刻の分布」では、合計=八百六十四件。内、オンラインレクは五十九件の七㌫四割の国会議員が「質問通告・二日前ルール」を破っている。以下が、時間帯の順位。前記の答弁作成時間より、前日・十八時以降の質問通告を「禁忌時刻」とした。

  1. 前々日・正午~前日・正午=三百二十九件

  2. 前日・正午~前日・十八時=三百十六件

  3. 前日・十八時~前日・二十四時(禁忌時刻)=五十六件

  4. ~前々日・正午(ベター時刻)=百六十三件

質問通告の平均時刻=十二時十八分。委員会前日の平均時刻=十四時半。

<答弁作成の工程>


 答弁作成のプロセスの主な流れは以下。

  1. 質問通告

  2. 質問取り

  3. 間報告・間登録;割振り対応

  4. 答弁作成

  5. 答弁調整・クリア

  6. セット・印刷

  7. 答弁レク

「国会業務の効率化」として、一部の複数省庁にて「デジタルツールの活用」と「ファイル共同編集機能の活用による共同作業」を実施している。職場外からも閲覧可で、テレワークでも効率的に答弁作成できる。内閣官房は、幹部・管理職も含めたシステムの活用や運用ルールの周知・徹底も、効率化には重要とした。

三つのポイント


 一部の省庁では効率化の努力を行っているが、答弁作成に係る人員の絶対数が足りない事は明らかである。記事『公務員数・増、給与・増へ!「国家公務員の人件費」』で指し示した通り、DX等で業務範囲が広がっているにも関わらず、平成十三年に八十万人でやっていた仕事を、四割弱の三十万人でやっている。先ずはマンパワーだ。


次に、質問通告を行う国会議員だ。記事『立憲と共産が「ブラック霞が関」の根源と判明、官僚の人権を尊重せよ』にて「質問通告・二日前ルール」を破っている政党は、立憲民主党(代表:泉健太)と日本共産党(委員長:志位和夫)の二党だった。違反者の名を公表すべきだろう。


最後に、令和二年にワーク・ライフバランス(代取:小室淑恵)等が、ブラック霞が関の問題を当時の河野太郎(癸卯)国家公務員制度大臣へ提言書を手渡したが、今回の調査結果より、全くと言って良い程に進展してないのではないか?


報道現在で河野衆議は、「デジタル庁」の国務大臣である。結果を出せないにも程がある。有能な国会議員を総理大臣にする為に、若者・若手は主権者として事実を覚えておかなければならない。


 

記事:金剛正臣

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